わ行
■ハルシメジ(写真をクリックすると写真が拡大されます)Photo by Hanagasa
イッポンシメジ科・イッポンシメジ属Entoloma clypeatum(L.) Kummer
 キノコといえば秋というイメージになるが、春にしか発生しないキノコもけっこうある。
中でもハルシメジ[シメジモドキ]は東の横綱といえよう。香りマツタケ味シメジ、といわれるほどシメジは代表的なキノコであるが、実はこのキノコ、大変種類が多いのである。中には毒のある種類もあったり、まさにピンからキリまであるのだがこのハルシメジ、総合的に判断しても大関クラス以下にはなるまい。四月、五月、名前のとおり春季にリンゴ、ナシ、モモ、などの樹下に発生する。私の自宅付近には梅の並木とか畑、あるいは公園の梅林などが多いのだがその樹下などにも毎年群生する。見てくれが良くないためか、春という季節のためか、ハルシメジを振り向く人はほとんど皆無といって良い。ハルシメジを見つけたらその場所をときどきは見回るべきだろう。繰り返し何度も発生する事が多いからである。シーズンが終わっても次の年,さらに次の年と、何年も発生を繰り返すことも多いようだ。ある年私は、散歩がてらハルシメジを採ってきてはその重さを量り、記録しておき合計してみたら、なんと!20kちかくに達した事もあった。収量多くして味がすこぶる良い、まさにパーフェクトタイプのキノコと称えたい。傘の径は5〜10cmときに20cm、ねずみ色で暗色の繊維紋がある。傘裏のヒダはややあらく、白色からのち肉色になる。茎の長さは4〜8cmぐらい、根本が太まり、中には周囲10cmを越えることも珍しくない。肉質はかたく、たいへん歯切れが良い。わずかに粉臭を帯びるものもあるが、たいがいはどんな料理にもあう。毒キノコの代表のひとつであるクサウラベニタケと似てるが、こちらは春に発生しないのでまちがえる心配はない。 (写真右はもうそうタケノコとの料理)