わ行
■カラカサタケ(写真をクリックすると写真が拡大されます)Photo by Hanagasa
ハラタケ科・カラカサタケ属Lepiota procera (Fr.) S. F. Gray
 キノコ狩りといえばどれだけ目が利くかがポイントのひとつ、初心者と名人では大きな開きが有ることは言うまでもない。初心者は、キノコを踏みつけていても気がつかないのに、ベテランともなればピタリとゲットしてしまう。ところがこんなセオリーも関係ないキノコがあるのだ。カラカサタケはその代表各といって良い。とにかく目立つのでさがすという言葉はいらない、かなり遠くからでも容易に見つけるこ
とが出来る。長身で傘も大きく、おとぎばなしやメルヘンの世界から出てきたような、マンガっぽいキノコなので、対面するとおもわず笑みがもれてしまう。ニギリタケという異名があるが、傘を握ってみるとふかふかしていて弾力性があり、もとにもどる性質がある。茎の方はかたくて繊維質でもろい、料理法は両者を分けると特徴を生かすことが出来る。傘は天ぷら、フライ、バターいため、洋風も良くソース類の煮込み、ピクルス、マリネ、グラタンなどはかくべつにおいしい。茎はすまし汁、すき焼き、チャーハン、味噌などに漬け込んでも良い。保存は乾燥、塩漬けは向かない。乾燥させると独特のだしが出る。しかしタイミングによって、乾燥は結構むずかしいもので、カラカサタケは真ん中部分がむずかしい。(料理法保存方法は多野亮先生のご指導を得ています。)天気しだいだが、とにかく中心部は厚みも有り、虫が湧いたりしやすいのだ。私も何度か体験があるが、そんな時は真ん中をくりぬくことになる。それを糸でつるしておくと、かなり奇妙なものに見えるらしいが、ドーナツ形のキノコなんてあるはずもなし、無理からぬ話だろう。夏から秋、雑木林、草むらなどに点々と、ときに四、五本まとまって発生、竹のまじる薮にも好んで出るようだ。傘の径8〜30cm、はじめ卵球形、のち篇平となり、表面は淡灰褐色地に茶褐色の鱗片をちらす。肉は白色、綿状で弾性がある。ヒダは白色、隔生。茎は15〜40cm、上部に可動性のツバがあり、根元が球根状にふくらむ。