わ行
■ハナビラニカワタケ(写真をクリックすると写真が拡大されます)Photo by Hanagasa
シロキクラゲ科シロキクラゲ属(食)Tnemella faliacea Pens,:Fr
 全体が花びらをいく重も重ねたような大小のかたまりとなって、広葉樹の立ち枯れしたものや、枯れた枝等に発生する。全身がゼラチン質で径10cm、高さ5cm程、肉色から老菌になると褐色を帯びる。
乾くとかたい軟骨質の塊になり、こげ茶褐色となる。春から秋、特にミズナラ、カシナラに好んで発生する。とてもキノコに見えないタイプだがこれ程名前がフィットしているキノコはない。まさしくハナビラのようで、ニカワの色なのだ。キノコ狩りは当然目線が下に向くわけだが、このハナビラニカワタケは例外、普通の高さで立ち枯れの木立を中心に見渡すのが良い。又、雨のあとか降っている最中は更にベストである。と言うのは、雨にさらされすぎると溶けたり、バレたり、雨を含んだ重みで地面に落ちてしまうからだ。2、3日雨が続いたあとで行って見ると、必ずそうしたバレて地面に落下したハナビラニカワタケに出逢う。そんな体験を何度もした結果、雨中が良い事に気づいたわけである。むろんカッパを着たり、又は傘をさしたり、(近所の散歩コースの林内なのでこんないでたちでも良いのだが)不自由な思いをするのだが、そんな苦労?もあまり気にならない程、このキノコは美味である。又、他にまぎらわしいものもなく、安全な食菌でもある。生のまま酢のものにしても良いし(サッと湯をくぐらせてからでも良い)刺身でも良い。又、天ぷら、お吸い物にもあう。乾燥保存にしておいたならば年中利用できるのもありがたい。良い事づくめのわりに意外と知られてないキノコである。
(料理法保存方法は多野亮先生のご指導を得ています。)