わ行
■ドクツルタケ(写真をクリックすると写真が拡大されます)Photo by Hanagasa
ハラタケ目テングタケ科テングタケ属 Amanita virosa
 毒キノコの横綱である。まさに真っ白い優雅な姿は鶴を思わせ、ましてや薄暗い林内にあっては一際目立つ。そのけがれなき清楚さ、そして堂々とした迫力、いつも出会うたびに鉢植えにして飾っておきたいと思う。しかしこれが恐るべき猛毒キノコなのだ。これを食べると食後30分〜20時間で激しい下痢、吐気、腹痛がはじまり、肝臓、心臓、腎臓障害、やがてコレラ様の脱水症状をおこして重態になる。一本以上食べると病院で適切な治療を受けないと1〜2日ないし3日以内に死亡。夏から秋、広葉樹林に点々と発生する。傘の径7〜15センチ、はじめ卵形から、やがて丸山形になり、扁平に開く。傘の表面は白色で絹光沢がある。肉は白色、ヒダは密、白色で柄に離生する。柄は高さ8〜20センチ、太さ径1〜3センチ、白色で全面に繊維状のササクレがあり、白い膜質のツバがあり、根元は球根状にふくらみ、袋状の白いツボがある。味においは温和。毒キノコでも味を確認して吐き出せば大丈夫だというので2、3度味みしたが旨味もかなりありそう。ベニタケの仲間は味には定評があるものが多く、テングタケのように毒ぬき法でもないものかと思う。しかしこの味みも事故が近年おきたらしい。ひとかけらを味みしただけで中毒したらしい。シロハツに似たキノコだというがまだまだ未知の世界がありそうだ。