わ行
カイガラタケ(写真をクリックすると写真が拡大されます)Photo by Hanagasa
タコウキン科イガラタケ属Lenzites betulina 

薬用キノコの仲間では大衆的な面ではトップクラス。その名前の通りカイガラに似ている。どこにでも普通に見られるキノコだが、サルノコシカケ科のキノコは採りどきが肝心だ。それはこの仲間のキノコの有効成分が多糖体という物質で、生きている時には問題ないが、枯死した時点から雨水によって多糖体は外に流れ出てしまう。キノコ自体はその外観を3〜4年も保つのだが、中身はもぬけの殻である。これでは百害あって一理なしとなりかねない。私はいつも漢方薬を語るとき、正しい処理がなされているのかが懸念されるのである。キノコ採りの人逹が生きているキノコを見きわめているか?乾燥処理は適切か?そしてそれらのキノコを仕入れる業者は正しいチェックができてるか?やはり自分自身で採集、そして処理するのがベストではある。サルノコシカケ科カイガラタケはアラゲカワラタケに似ているが、傘うらがあらめのヒダである。春〜秋おもに広葉樹の切り株や倒木枯れ木に重なりあって群生。傘の径3〜10センチ、厚さ1センチ前後、半円形、貝殻状の同心紋があり、あらい短毛が密生。傘うらはヒダがあらく白色、黄白色、後にネズミ色になる。白色で生きて生長中のものを採集する事が大切だ。乾燥処理はかならず傘うらを上にして乾燥させる。煎じて用いる場合は1日20グラムを2分の1に煎じて服用。薬酒は焼酎1.8リットルに2分の1の量を漬け、砂糖は好みで大さじ2杯くらいが目安。1ヶ月漬けてから使用する。(料理法保存方法は多野亮先生のご指導を得ています。)