わ行
■シロノムラサキシメジ(写真をクリックすると写真が拡大されます)Photo by Hanagasa
キシメジ科ムラサキシメジ属
 分類は仮にそうした。このキノコはまだ日本の文献に無いらしい。もしかしたら世界レベルでも無いかも知れない。私がこのキノコを見つけたのは1900年10月4日の事だった。一目惚れという感じで‥直感的に相当優れたキノコと判断、さっそく試食してみたのである。それでも慎重に最初は茹でこぼし、少し食べてみて時間をおいて量を多くするというふうに‥次はダシを確認、そして自信をえたら本格的に料理するのである。予想通りすごいコクのあるダシが出て、歯触りもきわめて良く、まさに新星横綱誕生という感じだった!試食した後でキノコ師匠の清水大典教授にこれを送ったところ今年初めて大発生したキノコだとの事。したがってまだ文献になく、この名前もキノコ狩り上つけたとの手紙をちょうだいした。見解としてムラサキシメジの色彩品種(forma)との事。そうした経緯でムラサキシメジ属としておいた次第である。本菌の写真、ビデオ映像も多数あるが他にあるかは不明だ。もしこのキノコに関する情報があれば、ぜひご一報ください。さてこの年その後5回同じ場所でこのキノコをとり、最後は10月21日に採集している。そしてあくる年は出ないで1992年6月16日に同じ場所で再会。またしても5回ほどとり、7月18日が最後だった。この場所、所沢市では以来発生を見てない。ところが1995年6月25日に山形の実家付近の農道沿いに群生を発見したのである!どうしてこんなところに‥お前のステージはこんな安っぽい場所じゃないだろう?と思わずつぶやいたものだった。シロノムラサキシメジは傘の径20センチ以上にもなり、不規則になみうつようすはニンギョウタケに似る。幼菌時に傘の径3センチで茎の太さはすでに2センチ、高さ6センチで柱状。傘うらはフジイロ「うす紫」を帯びる。全体に白色ベージュ色。発生時期は6月から10月後半におよび、同じところに繰り返し発生するという事だろうか?名前も清水教授からの次に頂いた手紙にはシロムラサキシメジとあり、清水教授が他界されたいま実態はつかめてない。しかしこのキノコに出会ったあの日、いきなり試食して見よう、「絶対イケる!もし中毒しても悔いはない!」とまで思った感動はいまでも忘れられない。まさにキノコの世界はロマンに溢れているのだ!